ゲームプレイ感想

「隠れた名作」リアルに生きる、全てを失った騎士の物語【キングダムカムデリバランス】

「隠れた名作」リアルに生きる、全てを失った騎士の物語【キングダムカム・デリバランス】を紹介!!

 

少し前の作品になりますが、PS4向けソフトの隠れた名作「キングダムカム・デリバランス」をご紹介します。

こじき侍
こじき侍
いざ参ろう!

キングダムカム・デリバランスについて

キングダムカム・デリバランスのトップ画像

[製品名]Kingdom Come: Deliverance -キングダムカム・デリバランス-
[発売元]Warhorse Studios社
[発売日]2019年7月18日
[ジャンル]中世ヨーロッパを舞台にしたリアルオープンワールドアクションRPG
[対応機種]PS4・Xbox One・PC

[ゲーム内容]1403年のヨーロッパにあるボヘミア王国の史実に基づいたオープンワールドゲーム。当時のボヘミア王国や帝国国家の神聖ローマ帝国など歴史的に正確な内容に焦点を当てている。15世紀初頭の時代の正確な武器・衣服・戦闘技術・建築物などが含まれており、建築家や歴史家の支援を受けて再現されている。

こじき侍
こじき侍
史実に基づいているってのがまた良いんだよな
こじき侍
こじき侍
アサシンクリードやゴーストオブツシマみたいに歴史背景がしっかりある作りになってるのも良いね

キングダムカム・デリバランスのあらすじ

襲撃の画像

時代は1403年のヨーロッパにあるボヘミア王国。

物語の主人公、鍛冶屋のひとり息子ヘンリーは小さな村スカリッツで家族や友人との穏やかな生活をおくっていた。だが、そんな彼の平穏は突如として一変する。

ボヘミア王国の混乱に巻き込まれ、蛮族の部隊がスカリッツを焼き落とし、村人たちを虐殺しはじめた。ただの村人であるヘンリーは何もできず、自身の目の前で大切な両親を殺されてしまう。

命からがら一人逃げのびたヘンリー。すべてを失った平凡な少年は立ち上がり、復讐を誓う。

時代に翻弄された一人の少年の復讐と成り上がりの物語。

画像2
こじき侍
こじき侍
目の前で両親を殺されるとか辛すぎんだろ…急展開すぎて一気に引き込まれたわ

キングダムカム・デリバランスってどんなゲーム?

すべてがリアル!1人称視点で繰り広げられる、史実に基づいたリアルな騎士物語

今作の特徴はなんといっても圧倒的な「リアルさ」です。

ムービー以外はすべて1人称視点でゲームが進行していき、街並みや人々の
衣服・武器など15世紀初頭の時代のものが忠実に再現されているため、1人称視点もあいまって実際に中世ヨーロッパの世界に入り込んだような没入感を得られます。

また、リアルさを感じるシステムとして食事や睡眠をとる必要があります。若干不自由を感じる所もリアルで、世界観に入り込みやすいポイントになっています。

中世ヨーロッパが舞台になっていますが、「ファンタジーではない」ところもポイント。
魔法や特殊能力などは一切なく、史実に基づいたリアルなボヘミアでの生活が体感できます。

スカリッツの風景
こじき侍
こじき侍
まじで中世ヨーロッパに転生したみたいで没入感半端ない!
こじき侍
こじき侍
腹も減るから、お金をためて街で食べ物買ったりするのも楽しいんだよな

どう生きるかはあなた次第!自分の行動でストーリーや街の人々の態度が変化

今作の特徴として自分の行動で周りの人の評価が変化します。

良い行いをすれば街で歓迎され、交渉がしやすくなったり商品を割引してもらえたりします。反対に盗みや殺人など悪い行いをすれば、指名手配されたり逮捕されて牢屋にブチこまれ、住人からの評判も悪くなります。

善人プレイ、悪人プレイもどう生きるかは自由自在です。
悪人プレイではスリや家屋からの窃盗、暗殺など様々な犯罪行為が用意されており、ハイリスクハイリターンなスリルを味わうことができます。

村人や衛兵に犯罪行為を目撃された場合、あっというまに逮捕されてしまいます。

この手の犯罪行為は判定がガバガバなゲームが多いのですが、今作では判定がかなりシビアなので、ステルスゲーに自信がない人は避けたほうが無難です。

こじき侍
こじき侍
民家に忍び込んでステルス盗みプレイ!とかやってたら速攻で見つかって牢屋にブチ込まれたわ・・・

爽快感皆無!?実際の戦闘のリアルさを追求した独特な戦闘システム

戦闘

このゲームのリアルさは戦闘システムにも現れています。人気の爽快感のある戦闘アクションとは全く真逆で、真正面に敵と向き合い角度やフェイントなどを工夫しながら攻撃していきます。非常に独特な戦闘システムなため、慣れるまで結構苦労します。

武器は「ロングソード・ショートソード・メイス・斧・ハルバード・弓」など多種多様な種類があり、自分にあった武器を選んで鍛えることができます。

戦闘訓練

打ち込める角度が5方向もあり、受け流しやフェイント、ガード、連続攻撃などさまざまな工夫を凝らし敵のガードを崩していきます。

基本的に最初は1対1でも勝つのが難しいです。多人数との戦闘は基本的に避けたほうがよいです。

こじき侍
こじき侍
戦闘はまじで爽快感ないけど、その分リアルで倒せたときは達成感あるんだよなぁ

プレイして感じた3つおもしろポイント

重厚なストーリーと圧倒的な没入感!一人の騎士として、中世ヨーロッパを自由に生きる!

街並み

プレイしていて何より引き込まれたのは、重厚なストーリーと圧倒的な没入感です。

主人公のヘンリーはただの鍛冶屋の息子として平和に暮らしていたのですが、蛮族の襲撃により物語が一気に急展開します。のほほんとした村での生活から一変、目の前で全てを奪われ、絶望の中から復讐を誓い成り上がっていきます。

まるで映画を見ているかのような騎士物語に引き込まれ、一人の青年の成長と共に中世ヨーロッパの当時のボヘミアを忠実に再現したオープンワールドを自由に冒険できるというのが非常に面白いポイント。1人称視点なのも没入感が増していいですね。

睡眠や食事も必要で、生活感を感じることができますし、村人たちもそれぞれ決まった時間に起き、顔を洗い、働き、夜は眠るなどライフスタイルが決まっているのも世界観に入り込みやすい要因になっています。

こじき侍
こじき侍
中世ヨーロッパな世界観がまた良いんだよなぁ、1人称視点がまた題材に合ってていい感じだわ

育成要素満載!食事や睡眠、文字の勉強、武器の練習など、何もできない一人の青年を成長させていくRPG要素が面白い!

ヘンリー2

まず主人公のヘンリーですが、最初は「非常に弱い」です。本当に「ただの鍛冶屋の息子」として世界に放り出されます。

当然、武器の扱いに長けてもいなければ、筋力も強くなく、文字の読み書きもできず、交渉もうまくありません。そういった何もできない一人の青年に経験を積ませ、成長しだんだんと一人前に育っていく育成要素がなかなか今作の面白いポイント一つになります。

また、食事をとったり睡眠が必要だったりと、いろいろとリアルな不自由がついてまわります。そういったところも生活感を感じられる良いポイントです。

ヘンリー

[ステータスについて]
経験を積むことで徐々に上がっていきます。
・筋力…攻撃の威力に影響
・俊敏性…攻撃速度、移動速度、器用さに影響
・持久力…攻撃への耐性、ダッシュ時間、栄養や活力の低下減少などに影響
・話術…相手と話し交渉する際に、相手を説得しやすくなる
・カリスマ…人を惹き付ける力。服装でも変動。
・可視性…見つかりやすさを表し、ステルス行動に影響する。
・注目度…人々の中にどう溶け込んでいるかを表す。
・ノイズ…移動する際にどれだけ音がでるか表す。装備で変動。
・スピード…移動速度に影響。

[バーナード隊長とトレーニング]
最初激弱のヘンリーですが、バーナード隊長という騎士に戦闘訓練をつけてもらえます。
ものすごくフルボッコにされますが、地道な訓練でかなり強くなれるので
最初は隊長にボコボコにされるのがおすすめです。

こじき侍
こじき侍
最初激弱だったヘンリーがいろいろ経験を積んで一人前になっていくのがリアルなRPGって感じで面白い!

豊富なサブコンテンツ!狩猟・錬金・読書・賭博・隠密などやりこみ要素が多い!

錬金

サブコンテンツが多いのも今作の魅力の一つです。狩りをして素材を売ってお金を稼いだり、錬金で薬を作成したり、読書や賭博などやりこみ要素が豊富で、ついつい寄り道してしまいます。

やってみたなかで特に面白かったのは錬金です。とってきた薬草などから薬を作れるのですが、さまざまな器具があり、作業工程も細かく挽く、沸騰させる、蒸留するなどかなり細かい工程があるので、魔術師が薬品を作るようなそんな雰囲気があります。

作ったポーションなどは高く売れるので、錬金術プレイもおすすめです。
隠密は暗殺者のスキルで、レベルを上げていくことで物音を消しやすくなったり、犯罪行為もバレにくくなります。アサシンクリードシリーズなどを結構やっている方などは、邪魔な人間を暗殺していく暗殺者プレイなんかも試してみてはいかがでしょうか。

こじき侍
こじき侍
錬金術はなかなかロマンあふれるコンテンツでおすすめ

最後に

中世ヨーロッパとか騎士が好きな方にはかなりおすすめの作品です!

ストーリーや世界観もよく、洋ゲーでありがちな翻訳が残念でストーリーが入ってこないというようなこともありません。

割とコアゲーマー向けの作品ですが、オフラインゲームで自分のペースでできるので、ぜひ一度「キングダムカム・デリバランス」の世界に浸ってみてはいかがでしょうか!

応援よろしく!