チャプター11 バックステージ
八神は羽村の拷問を始める。
羽村はモグラのことを語り始めた。
モグラは最初は情報屋にすぎない人物で羽村はモグラの師匠をよく使っていたがそいつは警察に逮捕されその後釜に入ったのがモグラだった。
羽村とモグラは利用し合いのし上がって20年の付き合いだという。そしてモグラは殺しも請け負うようになり羽村は窓口になり仕事を請け負っていった。
そして仲介人のイシマツという人物を通して「先端創薬開発センター」の生野は羽村を通してモグラに端木を世間の目を引かないように殺す仕事を頼んでいた。
そして仲介人のイシマツは羽村やモグラの仕事ぶりを気に入りアドデック9の人体実験のために共礼会の人間を攫う仕事も任せるようになりその額は1億もの大金だった。
羽村はこの仕事を頼んできた組織は厚労省の事務次官である一ノ瀬、「先端創薬開発センター」の木戸、生野が現れこの依頼を断れば大金を積んで羽村をも消すと半ば脅し羽村に仕事をさせており攫った共礼会の人間は秘密の場所でアドデック9の実験をされていた。
新弁護士が殺されたのは羽村が裁判になった時に「もし無罪にならなければ生野を調べろ」と言っており結局羽村は八神の活躍で羽村を無罪にすることができたが八神より先に進みたかった新谷は危険覚悟でアドデック9の真相に近づきすぎたことが原因だった。
新谷が生野に近づいたことは一ノ瀬にも伝わりその情報を漏らしたのが羽村だということもすぐにわかり羽村は自分か新谷のどちらかが死ななければならないと思い自腹でモグラに新谷を殺させに警察の綾部を犯人に仕立て上げていたのだった。
そこまで話したところで八神達がいる共礼会のアジトに羽村の部下である松金組員が攻めてきておりさらにそこには真っ黒なレインコートに身を包んだモグラも姿を現した。
モグラは松金組員を殺し口封じのため羽村に銃を突きつけるが松金が羽村を庇い亡くなってしまう。
そこで羽村はモグラの正体が神室署のヒーローである「黒岩満」だと八神に教えその場から去っていった。
そしてまたモグラこと黒岩による犠牲者として共礼会の若頭である塩屋が目を抉られた死体で見つかった。
八神は生野がまだまだ実験を続けるつもりだと考え松金を殺されたカリは絶対に返す心に決めた。